すごかった。
息を飲むシーンの連続だった。
目を覆いたくなったし、これが現代で起きてる出来事だなんて信じられなかった。
ポーランドに逃れたい難民たちは、国境でポーランドに入れられたり、ベラルーシに押し戻されたりを極寒の中何度も繰り返していた。
これには本当に驚いた。こんなふうな押し付け合いが国同士でなされているだなんて。
なんなんだ。
難民たちは生きるために、人間としての生活を求めて亡命する。自分の家族の命を守るために必死に逃げる。
その難民たちに酷い仕打ちをする国境警備隊もまた、国からの使命を背負い、国のために難民をベラルーシに押し戻す。
自分たちが正しいと信じる国境警備隊たちは、とても非道だった。だが、それは国にとって必要なことであり、自分は国民のために正しいことをしていると信じてのことなんだろう。
人間はいとも簡単に非道になれるのか。
正しいってなんなんだろうか。
ユリアが友人?に車を借りようとしたが断られるシーンでその友人が「わたしにも生活がある」と言っていた。難民に手を伸ばすことは綺麗事ではない。
映像がまた美しくて強い。
とても衝撃の強い映画だが
こういうニュースにならない真実を伝えることができるのも映画の力をなんだろう。
多くの人に観て欲しい。