たかちゃん

潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断のたかちゃんのレビュー・感想・評価

3.6
イタリアの潜水艦が、船籍不明の貨物船を撃沈。中立国ベルギーの船であった。海上の乗組員を救助するが、船内の空気は不穏。仕方なく鉄拳制裁で対立を納める。問題は敵国イギリスの支配するジブラルタル海峡を航行しなければならない。
実話の映画化で、イタリア、ベルギーの合作。だからなのか、憎まれ役も悪役もいない。艦長役は存在感があるが、乗員たちは個性に乏しく、潜水艦ものなのに、「Uボート」のような潜水中の沈黙、緊張感がない。潜水艦ものとしての不満はあるが、広大な海、そこに潜む危険、乗員たちの対立など、「危険な道」の航行というサスペンスから目が離せなくなる展開は巧い。
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