幕のリア

DOGMAN ドッグマンの幕のリアのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
3.2
初期作の「最後の闘い」「サブウェイ」「グランブル」以来一度も期待を超えてくれないリュック・ベッソン。
あ、「ヴァレリアン」は評価低いが期待以上だったかも。

イベント性の高い初日上映ということで丸の内ピカデリー2階席最前列に陣取る。

端的に言えば、ガキンチョ向けのワンちゃん映画となんら変わらない基本プロット。

劇中シェイクスピアが演じられるシーンがあるが、プロットなんてそんなもんでよいとも思わされる。
どんな作品であれ、ベースはそう変わらない。
基本ベタなのに、その割り切りが上手くないのがベッソンだと思ってる。
それを上手に、いや色々妥協して、世界的大ヒットになったのが、「レオン」「ニキータ」のはずで、個人的には初見時以来見直してないし、ベッソンの悪癖を愛する者としては好きな作品ではない。

俳優が扮するオカマが苦手。
ステレオタイプのオカマを俳優が演じるというまどろっこしさが耐えられないから。

そういうわけで、特別惹かれないままクライマックスを迎えたのだが、そのクライマックスの画の美しさには圧倒されたし、65点くらいの中で突然抜群の光を放つのがベッソン作の魅力と思ってるので、概ね満足。

盟友エリックセラと未だに仕事を続けているのも美しいなと思ったり。
幕のリア

幕のリア