ヤマ

DOGMAN ドッグマンのヤマのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
4.0
ある夜、1台のトラックが警察に止められる。運転席には負傷した女装の男、荷台には数十匹の犬。“ドッグマン”と呼ばれるその男は自らの半生を語り始める。

好い。“ドッグマン”ことダグラスの数奇な運命は感情移入を誘う。役そのものが憑依したようなケイレブ・ランドリー・ジョーンズもまた格別。さらに犬たちの目を見張る活躍とアクション。ワンちゃんなら本当にアレもこれも不可能じゃないと思わせられる見事な演技演出。犬たちが神がかっていると言わずにはいられない。

反転したGODと鏡に映った虚像を拠り所としたドッグマンの半生は壮絶で哀しく切ない。しかし誰にも檻の中に押し留めておくことはできないドッグマンの生き様は気高くうつくしくもある。
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