サラフィアー

Mean Girls(原題)のサラフィアーのレビュー・感想・評価

Mean Girls(原題)(2024年製作の映画)
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あらすじ(Googleより)新入生のケイディは、学校の人気女子・レジーナらによって構成されたグループに迎え入れられる。だが、1人の男子を好きになってしまったことを機に、ケイディはレジーナと対立することになる。

ブロードウェイ版観たかったので、映画化されて喜んでいたのにまさか劇場公開されないなんて…!
(そういえばカラーパープルとかもそうだけど、米国予告の時点でミュージカル映画であることを隠すような仕様になってて、ミュージカル映画は最近人気が低いのかねえと悲しくなったりした…)
学校での女王蜂の座と意中の男子をめぐる、陰口あり、陰湿な嫌がらせありの女同士のギスギスバトルの話(ラブコメとして成立しているのがすごいと思うくらいやってることえげつない)なので、オリジナル版同様、みんな落ち着いてくれよ…とはなるんだけど、要所要所の価値観がアップデートされていて良かった。
クィアであることをカミングアウトしているジャニスに対するレジーナの許し難い行為、(オリジナルではレジーナの思い付き悪口?だったよな)、レジーナとボディシェイミング等(レジーナ役のレネー・ラップは過去に摂食障害を悪化させ、ボディシェイミングと闘っているらしい)。
そんな中でのジャニスのI’d Rather Be Meはめちゃよかった。この曲が一番好きだったかも。

ブロードウェイでも同役を演じたレネー・ラップのレジーナはレイチェル・マクアダムスのレジーナとは雰囲気がだいぶ違った。ピンクの着こなしも違うしなんかかっこいい。オリジナル版が男子人気が高い(女子からは憧れられつつも嫌われてそう)レジーナで、本作が女子人気も高いレジーナって感じ。性格がやばくてもこれは確かに惚れてしまうかもねというカリスマ感、かっこよさがある。Get in loser、のとこかっこよすぎ笑

で、モアナのアウリィ・クラヴァーリョの歌唱力がまた上がっている気がする。めちゃ良い声。
アウリィちゃんのおかげでジャニスが魅力的だったし、レジーナ、プラスティックスへの正当な対抗勢力のように見えた。アウリィちゃん自身もバイセクシュアルであることをカミングアウトしているのね。レネー・ラップもだけど、メインのキャスティングがクィア率高めなこと、そして、そのキャストだからこそ生きるアップデートが、この一見時代遅れっぽくなりそうなテーマの物語を進化させてくれている気がします。