ごろり

オカルトのごろりのネタバレレビュー・内容・結末

オカルト(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「コワすぎ!」シリーズの最終章を観る前にコチラの作品を観賞したほうがいいみたいなので観ました_(:З」∠)_
なるほど!なんとなくどういう風に繋がっていくのかわかった気がしますww
つまりアイツが再登場する可能性があるわけですね(;//́Д/̀/)ハァハァ

今作は2009年に公開された白石晃士監督によるPOV形式のモキュメンタリーです_(:З」∠)_
とある通り魔事件をきっかけに身の回りで〝奇跡〟が起こるようになった事件の唯一の生存者 江野祥平を白石監督自身がカメラを回して取材していくというもの_(:З」∠)_

宇野祥平さんが演じる江野祥平で笑っちゃいましたw
この江野という男が本当に変な男で、コイツを見てるだけでクスッとできちゃうので観ていて飽きませんでした!
ドケチでクズな描写が沢山あるんですけど、なんだか憎めない不思議な魅力を持った男を演じきった宇野祥平さんが流石すぎる(;//́Д/̀/)ハァハァ
取材を重ねるごとに不可解な現象や〝神〟や〝異界〟の存在が匂わされていくので不気味さがあるし、通り魔の犯人 松木に「次は君の番だよ」という言葉と共につけられた松木の身体にある痣と似た傷を持つ江野、彼が松木のように何かとんでもないことを起こすんじゃないかという緊張感もあります_(:З」∠)_
BGMもめちゃくちゃ変で不気味だし、カルト宗教っぽさがあるのも◎
黒沢清監督が本人役で登場してビックリw

〝神からの啓示 自爆殺戮渋谷交差点〟として渋谷のスクランブル交差点で爆弾を使って大量の通行人を巻き込んだ自爆テロ起こし被害者と一緒に異界へ行く計画を立てる江野、自身にも神からつけられたであろう傷を持ち江野から「自爆テロを記録し世界に届けることが使命(この「オカルト」という作品をリリースする)」と言われそれを実行する白石監督、この二人の友情というか妙な絆もこの作品の魅力ですね(;//́Д/̀/)ハァハァ
二人で仲良く爆弾の材料を買いに行って部屋で作るのww

映画終盤残り20分くらいは犯行当日なんですけど、緊張感はめちゃくちゃあるんですけどオッサン二人の渋谷新宿Vlogみたいでほんわかしてて絶妙なバランス(;//́Д/̀/)ハァハァ
二人が渋谷でインド料理食べてるんですけど江野が「インドって…インディ・ジョーンズでしょ?」みたいなこと言い出して、そのまま新宿に当時公開してる最新作の「インディ・ジョーンズ/クリスタ・スカルの王国」観に行くの最高すぎww
インディのオチ(UFOのやつねw)と自爆テロで異界に行くことを結びつけて運命がどうちゃら言い出すの狂ってて好きでした(;//́Д/̀/)ハァハァ

犯行直前はこれからとんでもないことを起こすのに、二人の妙な絆がアツいし別れが寂しく感じちゃうんですよ_(:З」∠)_
白石監督、人間味溢れるキャラクター描くの上手すぎません!?
最後に映画冒頭で白石監督から借りた100円を返そうとする江野、貸したカメラで異界を撮影してこっちの世界に送るときに100円も一緒に返してくれと言う白石監督、グッとくるじゃないですかw
自爆テロを起こしたときも爽快感と胸に熱いものが込み上げてきたのは何故なんでしょうか??
共謀罪で逮捕された白石監督、それから21年後に出所した彼の元にカメラと100円が届くわけですよ!!
果てしてテープに映っていたものは!?

当時の渋谷や新宿が見れたのも楽しかったです!
今作の脚本完成間近に秋葉原通り魔事件が起こってその偶然に白石監督は驚いたみたいですね_(:З」∠)_
この作品が「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章」にどう繋がってくるのか楽しみです!
ごろり

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