このレビューはネタバレを含みます
愛する人が急に奪われる悲しみを感じたことはまだないけれど、一方的に奪われる辛さは計りきれないものだろうと察することが出来ました。
SNSには憎みませんとは言うけどそりゃ心の中に堪えきれない部分もあるよなと感じました。
そしてそれは幼いながらに母親を失った子供も同じ。
幼いから母親がいることが当然であるって思っちゃうし、なんで帰ってこないの?って死ぬってことが分からないからそれをわかってもらうのも父親としては辛い役目だなと観ていて泣きたくなりました。
周りによく振舞おうとしつつも居ない妻を思い服の匂いを嗅いで思い出に耽り、子供を蔑ろにしそうになる所もやっぱり人間味あるなと感じました。
自分が憎しみを持って育ててしまったら子供も憎しみを持ってテロリストと同じよになってしまうからそんなことはしたくない、というようなニュアンスのセリフが心に残りました。