鑑賞日:2024年1月6日
パンフレット:900円
「ただ…普通の人たちでした」
人間の”本性”を垣間見ることの出来る作品でした。
韓国映画って、やはり凄い!!
「奈落のマイホーム」以上の展開になっていて、
今作はディザスター映画であり、ディストピア映画であり、サスペンス映画でもあるという感じ♪
とにかく、ヨンタクを演じたイ・ビョンホンの怪演が見どころですよー。
そうそう。ミョンファを演じたパク・ボヨンが今田美桜さんにソックリでした。
映画は、ミョンファの夫であるミンソンが目覚めるシーンから始まります。
窓から外を眺めると、そこは大災害によって倒れた建物だらけで…
ミンソンの住む皇宮アパートだけは倒壊を免れていた。
近くにあったドリームパレスの住民たちが皇宮アパートに入り込むようになり、ミンソンとミョンファも1組の親子を匿うことに。
食糧を確保しようにも、現金は使い物にならず、ミンソンは腕時計と物々交換。
そんな中、外の住人がアパート内でいざこざを起こし、ヨンタクが解決する。
その様子を外からうかがっていたミンソン。
この一件により、婦人会長のグメがアパートの住民たちを集め、意見を出し合い、ヨンタクがアパートの代表に就任。
そして、外の住人たちをアパートに受け入れるかどうかの投票をおこない…
結果、追い出すことが決定する。
ミンソンは防犯隊長となり、ヨンタクに従うこととなり…
食糧確保のために、大惨事となっている外の世界にヨンタクたちは向かうのだった…。
こういう未曽有の大災害の見舞われた時こそ、人間の”本性”が露わになるんですよね…。
ただ、その”本性”がどっちに転ぶかによって、未来も分かれるわけで…
今作は、ヨンタクが代表になったことで、狂気に走ったという感じでしょうか。
でも、こういう時こそ、リーダーシップを発揮出来る人物が必要なのもたしかで、一概にはヨンタクみたいな人を否定出来ないような気がする。
自分もミンソンみたいになっちゃうかもしれない(苦笑)
災害シーンは韓国映画だけあって、力の入れようが半端なく…
グワーッ!と地面がひっくり返ってくるシーンは凄いです!!
だけど、この映画はただの災害映画ではないのが韓国映画らしい。
災害に見舞われた時こそ、人間はどう行動すべきなのかを提示している。
どの行動が正解なのかは議論の余地があるけど。
とりあえず、一番ミョンファみたいなのはイラッとするな…(苦笑)
ヨンタクの正体を突き止めたせいで、さらに煽ったせいで、ヘウォンが…(略)
ヨンタク、ミンソン、ミョンファそれぞれの”結末”は観てのお楽しみ♪
ミョンファの最後の言葉がとても印象に残りました。
そうそう、韓国独特の食文化である○食を思わせるようなシーンがあるので、要注意。