昨日まで普通に生きていた人が有事の際に線を引いて自分を優位に保とうとする。この映画では災害が起きてわかりやすい選民思想があったけど、普段生きているなかでも無意識にこういう線引きをしてるんだろうな。
まあ一棟だけ残るなんてフィクションだしなと思っていたけど、観ていてアメリカとメキシコの国境の壁を思い出して現実に実際にあるやんけと思った。
分断や断罪だけではなく、持つ者持たざる者の上下や、「女のリーダーは...」というジェンダーまで描かれていてなかなか見応えがあった。分譲か賃貸か、まで線引きしようとするのは笑った。
大衆の夢とされたアパートの誕生からディザスターまで一気に駆け抜けるオープニングと、ヨンタクの顔をずっとアップで映すカラオケシーンが最高。