とり

コンクリート・ユートピアのとりのレビュー・感想・評価

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)
4.5
普通の人たちの映画
被災地に生まれた小さな社会組織の映画

大地震や建物倒壊と被害者が出てくる
フラッシュバックなどに注意
不安を感じる方にはすすめない

アパート(日本だと団地1棟)を舞台に、普通の人たちが極限環境で心身ともに追い詰められていく様子が興味深かった

ストーリーは先が読める感じ(-0.5)
意表を突いた展開があったらもっと引き込まれたかもしれない
間延びした印象の演出があって少し退屈した

救助も見込めない状況で
理想論を語る人
宗教や思想から隣人を助ける人
弱い人、強い人
現実を見ない人
真実を語れない人 など

さまざまな属性の人たちが入り乱れるので
共感したり腹が立ったり忙しい
どんな人も気になる立場の登場人物が見つかると思う

死体や暴力もバンバン出てくるけど
悪人が出てこない分「es エス」に近い気がする
精神の方のバイオレンス表現

この映画を単純に楽しめる自分は
今ものすごく恵まれた環境にいるなと実感した

スタッフロールの途中から挿入歌が流れる
追加映像は特にないやつです
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