オモロい。
こういうポストアポカリプス物大好きです。
設定が面白いです。
そして非常に寓話的な作品だと思います。
ただタイミング的に能登半島地震があったために平静で見られなかったりショックを受ける方々もいるかもしれません。
持つものと持たざる者逆転と差別、あちらとこちらの差別は同じ民族同士で戦争をし南北が分断されている韓国ならではの説得力と悲壮感がありました。
誰が言っていたのかは忘れましたが民衆は自分の責任を全て引き取って苦難を乗り越えてくれる独裁者を常に求めていると、そのためには自分の権利を差し出しても良いと思っていると。
今作のイ・ビョンホンも周囲によって持ち上げられた結果、周囲の思う英雄を自ら演じ始めるという見方によっては非常に悲しい男でした。
イ・ビョンホンの顔面力が素晴らしいです。
ヒロインの善性も良いですが、もし皆で暮らす選択をしていたら完全に詰んでいた瞬間がありました。
「コンクリートユートピア」という皮肉な題名も良いです。
縦ではなく横になったマンションという象徴的で希望を持たせるラストは印象的です。