このレビューはネタバレを含みます
eスポーツを扱った映画ではあり
でも単にeスポーツで勝利する物語ではない。と聞き
どんな青春映画なのだろう?と思い鑑賞に
最初、浅はかにもイチャイチャな青春を観た時に
ああ。自分には経験ない青春な上に
今この歳で観て夢抱くとか、想いを馳せるような歳でもないな…
むしろ高校生の子達と接する仕事上
彼らにとってはこの恋愛的な場面も
学校生活も、趣味に費やす時間も
全て含めて青春なのだな…
とか大人ぶって観ていたんだが
主役2人のそれぞれの家庭を観て
あ、自分と同じ青春もそこにあった…と思った
そう思った瞬間から
確かに勝った負けたとかだと負けたよりかもしれないけど自分なりに成し遂げた青春もあったし
当時家族のことを込みとしてもそうでなくても友達と過ごした時間が自分を救い保ったところもあるし
高校当時は全くなかったけど
イチャイチャしてるようにみえて
実は、おそらく家族のことで、拗らせてる彼の恋愛も
おこがましくも身に覚えを感じて
どの要素も
読み解くのに充分な情報は作中に揃えられていて
拾っていけばいくほどより作品として作りたい青春の一幕がより解像度上がって伝わってくるようになっていると思う
また実話でもあるということで
家族の問題が高校生の青春期に決着がつくはずもなくそこも生々しい
またドラマ的な盛り上げがどこまでかはわからないけど
さりげなーくeスポーツの大会主催側の
若き広報の方の視点も入っていて
自分の仕事が若い世代の何かにつながっていて
そこに手応えを感じる姿は
自分の仕事にも意義を求め、後に遺すものを考える時間にもなったなと
自分の人生に引き寄せて鑑賞できるいい映画だった
主演2人の外見推し映画かと思いきや…
むしろ主演2人が役の個性を
もちろんもう1人のメンバーを演じた小倉さんとともに演じ切ってるのも見事だった