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映画 マイホームヒーローのHIのレビュー・感想・評価

映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)
2.6
会社員の鳥栖哲雄は、妻、刑事になった長女、長女と歳の離れた幼い長男と幸せに暮らしていたが、実は7年前に娘を殺そうとした半グレの彼氏とその父親を殺害し隠滅していた。真実を隠し続ける中、半グレと関わりのあった暴力団が再び暗躍を始め、哲雄は家族を守るため行動を起こす。

ヤングマガジンで連載中の漫画の実写化。原作は既刊分すべて読破済み。
全ての始まりとなる「娘の半グレ彼氏を殺害」の部分はタイトル前のダイジェストで簡潔に片付けられ、本編は完全オリジナル展開となる。『セクシー田中さん』の件でアンチ実写化のムーブが強まっているが、本作はあまり不満を感じなかった。そもそも原作ストーリーに沿うと膨大な詰め込みが必要なので、あえてオリジナル展開にしたのは英断だったと思う。

一見普通の会社員、しかし家族を守るためなら行動力がハンパない父親を佐々木蔵之介が演じる。妻役の木村多江は原作イメージにピッタリで好印象。二人とも大人しそうに見えて強かなのは原作準拠である。
声優のツダケンがヤクザの首領で、TEAM NACSの音尾が舎弟の殺し屋役。この二人は正直、佐々木蔵之介以上のインパクトがある。インパルスの板倉が長女の上司役で、結構目立っていた(「警察だ!」の字面が浮かんだ自分はネットミームに冒されすぎ)。

オリジナル展開なので話の予想ができず良い意味で意表を突かれる。中盤で、怪しいと思っていた人物がまさかの目に遭い「うわー、うわー」と心の中で叫んでしまった。

締めくくりは原作とまるっきり異なるのでファンの賛否は分かれると思うが、山場が多くて悪くなかった。原作リスペクトはちゃんとしていた方だと思う。
ショッキングな出血シーンが多いが、原作に沿うともっともっと死人が出ます。妻の故郷編だけで1本の映画ができるほど内容が濃く、正直最近の展開に着いて行けてない
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