夜

Saltburnの夜のレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
4.2
「プロミシング・ヤング・ウーマン」とプロットはほぼ同じ。信念に近いような目的を達成するために手段を選ばず突き進む感じ。その最大のミッションはどちらも最後まで明かされず、二転三転四転くらいする展開に引き込まれる。
主演バリーコーガンはやはり怪演。ただ陰キャで狡猾で何を考えているか分からない不気味な役だけでなく、ドSなセクシー場面もこなせるとは。彼の表情だけで画ヂカラがあるので全部決まってた。
この映画は彼の独白形式なので、嘘つきな彼は最後まで本当のことは言っていないと思う。決して愛したことはなく憎しみばかりだったのは本当なのかもしれないが、フィリックスを性愛的に強く欲したことは何度もあったはずだから。肉体的な憧れや触れ合いが無かったら、これまでの執着をみせることが出来ただろうか。
冒頭と後半に挟まるナレーションシーンと股間のモザイクがめちゃくちゃAmazon制作映画の蛇足感出てて最悪だったところ以外は最高。
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