TaroAshida

雪山の絆のTaroAshidaのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.0
2時間半あるのに深夜に見始めて目を離せなくなって最後まで観た壮絶実話。
1972年ラグビー選手団を乗せてチリへ向かっていたチャーター機のウルグアイ空軍機571便が、アンデス山脈中心部の氷河に墜落。乗客45名のうち生存者は29名。極寒かつ孤立無縁のアンデス山脈で何と72日間生き延びた人間たちの話。どんなサスペンスやホラーよりも壮絶で怖い。当然食料はあっという間に尽きて、「生き残るために死体を食うべきか否か?」というマイケル・サンデル先生がいかに机上の議論でしかないことを突きつける極限ドキュメント。結末わかってても「もう絶対死ぬじゃん」としか思えない自然の脅威やアクシデントの連続なのに諦めずに支え合い、知恵を出し合い、生き続けた乗客たちの姿に「我々が今生きてることに感謝するべきだ」と心から思うレベルで打ちのめされる映画だった。
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