肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

キャンディ・ケイン・レーンの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

3.4
陶器人形たちとのコラボが新鮮な実写合成アニメーションのような感覚を産むエディ・マーフィ&クリスマス・ファンタジー
アメリカンなクリスマス気流真っ盛りの中一家のお父(エディ・マーフィ)がレイオフ(都合解雇)な目にあった!?
丁度いい時に地域定番のクリスマス外観装飾コンテストがスポンサー付きで高額優勝賞金が明らかになり"ご近所戦争"が開幕し、父がクリスマスグッズ大投入のため怪しいお店から優勝間違いなしのからくりツリーを購入した時から"契約"してしまい「ファミリーミッション」が始まる!?

Netflix『ルディ・レイ・ムーア』からエディ・マーフィさんの帰還に大喜びしてからも順調に主演作を重ねてるようで、『星の王子』続編なり今年もNetflix作もう1つ(『ユー・ピープル 〜僕らはこんなに違うけど〜』)あったなんてすっかり失念していた!💦て、ことで個人としては彼の近年映画復帰作"二作目"の鑑賞となりますw

その彼によるファミリーの父で主人公が仕事クビになってから始まる「クリスマスムービー」なんて、ハピネスムーヴ真っ盛りのアメリカでなんとも世知辛い入りでしたが、彼の映画=コメディなんだから心配いらずに楽しめるものにはなってますw

てかアマゾンの手の込んだガチっぷりが進化してますね!この映画ページの「探す」タブ(項目)は"要チェック"です!!
ググらなくても「キャンディ・ケイン・レーン・ショー」の事を教えてくれるし、登場人物紹介、舞台裏・ボーナスコンテンツであるキャスト&スタッフのインタビュー込みのメイキングが、長くはないが"2話分"あるので、どういった文化の題材なのか情報に富んでいます。

この映画の評価のほとんどは、住宅街の飾り付け&ライティングのこだわり美術はもちろんのこと、"ファミリーの冒険譚"よりも全て持っていくような印象の元人間の陶器人形たちの「合成ムービー」という新鮮さからですね。
このキャラたちが一時的に関わるキャラかと思えば、どちらかというと家族より掛け合いして動き回ってる印象なので、むしろ最新技術による"陶器人形アニメーション"なお上品ファンタジー撮ってくれませんかね?て、にべもない事考えてしまうくらい独特な質感だったんですよね!
つるりんとしたちょっとした衝撃で割れてしまいそうでハラハラするリアリティ(元人間なのでそんな残酷なターンはなしw)で、『アバター』続編で話題になった動きの"fps(フレート)をわざと下げてる"疑惑の"人工的演出"が逆に作り物感が抽出されて実写との合成に違和感ない風に目に映ったのも印象的。
しかも、しかも5人組人形の声はアカペラグループの「ペンタトニックス」(グラミー賞常連、名前だけでも有名)がクリスマスキャロル・ソングのみでコミュニケーションをとろうとする"弱・ミュージカル要素"もあるので、

ついでに今作の象徴的アイコンだろう"からくりツリー"もほぼCG製であるものの美術デザインの技巧がハッキリと出たものだったなと意外性のあるものでした。

で、ストーリー的にはおばさんエルフ(ジリアン・ベル)とブラック契約を結んでしまった為にリングを期限までに集めなくてはならず、手配されたリングを引っ提げた鳥や輩たちがファミリーにそれぞれ絡んできて、クリスマス期限までに個数を集めなきゃいけない〜んですけど、このゲームがあまり割りとなあなあだったなぁと…
デスゲームじゃない「ファミリー・コメディ」なのでゆるい空気は仕方ないんですけど、それにしても"緊張感が皆無"で「ファミリー(+α)ミッション」と書いたように家族で協力して臨んだり、子どもたち姉弟それぞれの得意分野や目指す問題も絡めて解決するという「ハートフル」さがあるのだけど、姉の陸上測定の時から自らリング盗られにいくような立ち回りを見せて"ヌルゲー"というか、なにがしたいの?というラストの"リング数"のくだりも含めて困惑してしまったんですよね…

というのも、"アメリカ(英語圏)では"有名なクリスマスソング(らしい)「クリスマスの12日間」ですが、日本では全然ポピュラーとは言い難い「民謡」というのが理解を阻む鍵だったりしますw
「クリスマスの12日間」ってプレゼント祝いの曲ではあるんですが、"韻を踏んだ数え歌"ってのが一番わかり易い表現で、作中に登場する「金のリング」、鳥の「ガチョウ」、「キジバト」、「ヤマウズラ」と出てくる"モブ敵"ってみんな歌の登場キャラクターだったんですね!
陸上は「10人の跳ぶ貴族」ってちゃんと発言があったのに歌詞知らんからピンと来ないっていう…(笑)

あと、"ラスト・カタルシス"はせっかくゴスペルの「ペンタトニックス」が一番効力を発揮して"大円団ミュージカル(演出)"でも、"サンタパレード"が舞台でもあるんだしやってくれたら相当満足度が跳ね上がるだろうに、色々と"クリスマスの奇蹟"をはき違えた勿体ない映画です…

今年『Pearl パール』が公開されただけに、その前作『X エックス』繋がりで、今作の"乳搾り牧場娘"が出た時にはアメリカン・ポルノな"アダルティ"な香りを嗅ぎとったのは私だけじゃないはず…ね?😳