このレビューはネタバレを含みます
デシーカのリアルチルドレン
ヴィットリオデシーカ監督脚本(他四名)。
1946年のイタリアの子供達。
デシーカは、貧しさの中を生きる子供達とそれを操るわるーい大人のどーしょもないリアリズムを描いた作品。
当然時代背景的な状況を差し引いたとしても、なかなかすんごい世界です。
子供達が必死で生きる姿
仲悪い兄弟
貧しさ
ストリートチルドレン。
とかく映画内の「子供」は、純真無垢で可愛い可愛い存在がほとんどだ。
しかし、本作のデシーカは容赦なく悪どい大人の汚い面。
子供の無垢を利用する大人。
子供達は生きるのに懸命でずるくて、意地悪な面を存分に描いている。
「自転車泥棒」の濡れた冷たさよりも、本作のリアルチルドレンの方が作品的に好きです。
馬に乗る夢を持つ二人兄弟の運命はいかに?
デシーカの子供に平手打ちムービーです!
2009年3月24日 8時58分レビュー