方眼

アメリカン・フィクションの方眼のレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
4.2
2023年”American Fiction”。堅物エリート作家エリソン、ニヒリストで「恋愛小説家」のニコルソンを想い出す。ギリシャ悲劇の詩人アイスキュロスの二次創作、そら受けんわ。ボストンの実家へ、親きょうだいは医者、でも「この家族は大変」。リサはいなくなり、母はボケて徘徊、ゲイのクリフは家に寄り付かないがいいところで登場(友達も)。お手伝いロレインと警官メイナード。タイトル”My pathology”(私のビョーキ)がF☓☓Kになるかー普通。エリソン、ワインをよく飲む、いい感じでコララインとも。売れる作品と書きたい作品をジョニー・ウォーカーでたとえるエージェント・アーサー。そのあと飲む。家族の葬式、疑似家族の結婚式、どちらも映画になる。見せ方いろいろオンライン会議からリアル文学賞の選考会。昼めしのタイミング。チャールズ・ブコウスキーは人種を超越する。ハリウッド、アジア系も格下に扱われ。各場面がコントになって連続するシナリオ作り、さらに近景のドラマに違うトーンの遠景ドラマを多層に重ねる演出。常に、笑い/悲しみ、厳粛/軽躁など価値観を対比しつつ同居させる。上手いシナリオを補強し、インテリとラッパーの黒人英語を使い分けるジェフリー・ライト感心。
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