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アメリカン・フィクションのhasomoのレビュー・感想・評価

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
3.6
▼黒人らしさとは
1人の黒人小説家がヤケになって書いた小説がヒットする話。主人公の日常や人々の黒人に対する固定観念を交えたシーンから、皮肉っぷりを感じることができた。黒人は〇〇...といった既にあるイメージから、小説の内容を評価する人達。しかし、現実では小説の世界とは全く異なる環境で暮らす黒人がいたり、医者や弁護士として働く黒人もいたりする。白人が想像する黒人像に合致するため小説が評価されているが、実際のところ小説ほど人生が上手くいっている訳ではないし、人々が想像する黒人像に100%合致することはない。主人公の生活事情を描いたシーンを入れることで、世の中が描いている黒人とリアルな黒人が異なることを伝えている点に、皮肉を込めた映画だなーと感じた。


▼まとめ
文化を理解していないことから、着いていくことに必死で、ストーリーの意図を汲み取れなかったが、他の方のレビューを見て、作品の意図を理解することができた。予習が必要であり、答え合わせをするのに複数回鑑賞する必要があるが、知識不足な中でも鑑賞しても見応えのある作品でした!
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