80点。アカデミー賞脚色賞受賞。皮肉の効いた黒人差別ものだけど、人間ドラマとしても普通にグッとくる。出てくるキャラクターも台詞も気が利いてる。
そこら辺の感覚はアメリカ暮らしではないので分からないが、笑ってしまうようなジョークに昇華している内容なのに、きっと白人にも黒人にも少しだけ身につまされるような絶妙な匙加減なんだろうな。主人公の姉がとてもキュートだった。想像するようなラストからちょっとハズすのも上手い。
あと、監督のアカデミー賞受賞スピーチが良かった。2億ドルの映画を1本作るのではなく2千万ドルで10本作った方が、なんなら100万ドルで200本作った方が、映画界が豊かになって、次のスコセッシやノーランが生まれるだろう…みたいなの。まさに!