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悪魔がはらわたでいけにえで私のsymaxのレビュー・感想・評価

3.5
"…コレ…殺すやつ…"

突然連絡が取れなくなったソウタ…心配したハルカ、ナナ、タカノリがソウタの家にやって来ると…ひょっこり家から現れたソウタ…でもソウタの様子が変なのだ…というか、ソウタだけではなく、家自体が怪しい…

ソウタに誘われるまま、恐る恐る家に上がる三人…何だかわからない緑色のネバネバしたものが床に落ちてるし、変なお札も貼り付けてある…何者かの声に引き寄られるように、謎のお札を剥がしてしまうナナ…すると…

タイトルのセンスが素晴らしい…監督のホラー映画への愛が伝わるインディーズ作品であります。

ベースは明らかにサム・ライミ監督の"死霊のはらわた"で冒頭の20分の出来は秀逸…ですが、徐々に風呂敷が大きくなり、シュールな展開へ…

"ぎゃぎゃ"が織りなす牧歌的ホラーというか、コメディというか、内輪ネタ的コントへと突入していく辺りは好みにより意見は分かれるかと…

まぁ、60分少々の長さですので、このカオスも許容範囲かと…

私的には、何の為に出たのか分からないくらいのチョイ役ではありますが、ロイド・カウフマン監督の御尊顔を拝見出来たのが嬉しくて堪りません。

80年代中盤に突如現れた"悪魔の毒々モンスター"に代表されるトロマ作品…その殆どを監督したのがロイド・カウフマン監督。

以降、"悪魔の毒々なんちゃら"が連発され、とうとう東京まで来ちゃったってヤツ…

もう30年以上前ですか、そんなトロマと日本のナムコが手を組んだ"カブキマン"っていう、それはそれは素敵なエログロB級作品が出来て、その試写会だったのかな?もう覚えてないんだけど、ロイド・カウフマン監督も来日して舞台挨拶があったんです。

いそいそと出掛けた私もそーとー好きものではありますが、"カブキマン"を観る前にトイレに行ったら、なんとロイド・カウフマン監督がトイレにいるじゃあありませんか…しかもトイレには監督と私の二人っきり…

真っ赤な七分丈のヤヤ短いズボンを履いているそんな監督と連れションという名誉…流石にその場で握手という訳にもいかず…"イェ〜イ"と二人で声出し合った良き思い出…
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