Eryyy678

勝手にしやがれのEryyy678のレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
3.8
タバコに女に、車。
時代の世相が白黒フィルムの中に圧縮されているようで、まさに雰囲気を味わえと言わんばかり。
話の起伏は抑えめで、本格的にストーリーが動き出すのは終盤。
会話中心のストーリーラインは、フランス映画ここにあり、という印象。

主人公ジャン・ポール・ベルモンドの魅力。危険な男ともまた違った、飄々と人生を渡り歩くような、ダンディズムとだらしなさが目眩く男。ちょっとお付き合いするのは無理ですけど、ええ。そもそもかたぎですらなさそうですし。
「悲嘆よりも、無を選ぶ」
刹那的、と言うんでしょうか。しかし彼には女が必要だ。あるいは男には女が必要、と言うものなのか。

私は喫煙者じゃありませんが、役者がタバコを吸ってるシーンには魅力を感じてしまうんですよね。
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