イランの 柔道ポリティカルサスペンスを見る日が来るとは思わなかった。 これがまたシンプルに面白いと、同時にこのようなで映画が出来上がってしまう悲しい現実。 非常に複雑な気持ちで本作を見ていた。SFのような世界観で繰り広げられるあまりにも理不尽な展開。苦しめられる女性たち。 これがSFではなく、リアルなものと思えてしまうのが、現状のイランないし、世界ということだろう。 ただ楽しんでいるだけではいけないと常に思ってしまう作品である。またモノクロというのがSF感もあるし、クラシックな感じもするし、余計に非現実感を高めることでエンタメとしての側面が強調されている。なおさらなので楽しんでしまう。しかしこれは現実なのであろう。演出撮影 クオリティーに一切の曇りがない。 どのキャラクターも女性なのがまた印象的。主体的にキャラクターは基本女性。 それがまた力強いメッセージになっている。 面白いのに、メッセージ性が強い。エンタメとして完璧なバランスなのではないでしょうか。
