このレビューはネタバレを含みます
怖かったあああああああ...ずっと怖かった......笑
ゆとりの岡田将生でもなく、俺の家の話の羽村くんでもなかった。
原作も知らないし予告見ても2人殺して始まるくらいにしか思ってなかったから結果9人(あきも含めて)も死んでて...びっくりした笑
そしてめちゃくちゃ印象的なのは映像としては10人の死ぬシーンがあるんだよ、それがすごく残ってる。っていうのが、序盤で子ども3人と昇が交渉する社内で、突然昇が隣のひろしのナイフを奪って首かっ切ってすぐ後部座席の二人も血まみれ、あ、窓に血が噴き出して死んじゃった...という昇の妄想シーン、あそこで実は一回3人が死ぬを見せられるんだけど、まさか最後あんな風になると思わなくて、だから唯一あそこは妄想シーンの芝居とはいえ、朝陽の死も描かれるから描写としては10人死んでるっていう笑
普段人の妄想って無意識すぎて当たり前で、でもここでこうして..と妄想してもくちにしないし人には見ることができないから、映画やドラマでもあんな瞬発な妄想ってあまり見ないなって。しかもその血プシューしーんについては後にも前にも何の関連も説明もなく話が進んで。
私が昇だったらこんな厄介な子3人絶対殺すなって思ってずーっと最後まで見てたからまさにそうなって、あ、あの妄想描写、ずっと昇がタイミグ狙い続けてたんだな、3人まとめて部屋に来させるにはどうしたらいいかなってずっと考えていたんだなって回収できた！ああいう妄想描写数秒いれることも大変だろうにそれについて説明をするセリフのない素晴らしさ！！いや～印象に残ったな。
ただ、そんな簡単に思った通りにいかないのがクライムサスペンス映画というか。いやいやくちにせんやろ出されたものって思いながらもまさか朝陽がハンカチに吐き出して残り二人を犠牲にするとは思いもせず...
アキを殺したのか、あ、やっぱやってないよね、ヒロシが不良のワルでこんな優等生な朝陽がね巻き込まれてね、と見せるのよ！！そしてほぼラストまでゴールドボーイは昇なのよ！
義両親を殺した原因とかはセリフとしてはないんだけど、少ない義理の家族の描写などからああ苦しそうな空間だなは読み取れたけど、乗っ取りたかったのか、お金なのか、明確にはわからないけどとにかく運がある。両親とあんな場にいく機会がある、泣ける、妻が不倫している、飲ませていた覚せい剤が効いたのが運転中...
賢くて頭の回転が良くて運がついてくる、そして何より芝居がうまくて泣くことも簡単にできる、は殺人鬼として最強のスペックで、結局それがあれば殺人も詐欺も可能ということが本当にまじまじとわかった。
朝陽も同じで、賢くて運がいい。あんな突き落す現場動画に撮れるなんてまずない。ヒロシと友達でなつきが懐いて、頭が良くて。
悪運としは好きになった子は離婚して離れた父親の再婚相手の連れ子ということ、というかそれがトリガーなわけで。13才なら殺人犯しても大丈夫、も運だし。そして悪運はあの昇を殺した日が14才の誕生日という事、昇も最強の運があって殺したい人全員7人殺せたと思ったら、悪運でそのうちの一人朝陽が上回っていて...殺されて。
じゃあ朝陽が最強の運の持ち主悪魔かと思いきや、江口さん扮する警察と黒木華さん扮する母親が正義と常識があるという悪運で完全犯罪はおそらく崩れて...そういう、運と悪運の繰り返しが本当に見事に映像になっていた！！！ゾクゾクしたし前のめりにで見てた笑
もとはピンク？が多い人のようだけど、思えばエロってグロくて。ちょっとチュッとする以降って実はすごく行為としてグロいからエロを書いたり撮ったりできる人の血が噴き出すとか殺すかって映像になると何倍も怖い。から納得。宮本から君へ、は今なおトラウマレベル…あれをト書きにしてセリフにして演じて撮ったチーム丸っとすごいよなあ…
観ながら私だったら3人とも殺すのにとか、お墓での殺害シーンも録画するだろとか昇になるとそう思ってその通りになって笑
アキの母親が狂っていて濡れ衣でって、そんな中学生が殺すとか刺されるとか冤罪とかあんな沖縄の端で...見舞われるもの？と思ったらガッツリ殺してたから何ていうか1人やれば慣れる、がまさに序盤の主人公からもにおっていたんだろうな。
なつきもそう、昇もそう。慣れちゃいけないんだけど。でも結局ゴールドボーイなんて賢い殺戮悪魔は、家庭環境が形成することは間違っていない。お金がない、親の離婚、は一人の子が成人するのに作用するものは大きいです。親が離婚しているからよくわかる。
なつきを犯そうとした親も最低だったな。
悪い大人が多すぎるから、実はすぐそばにいる良い大人が埋もれる
