やっぱり夏休みを撮らせたら金子修介の右に出るものはいないのだと改めて思わされた。
純粋に話が面白かったし、そこに沖縄という地域性や監督の作風が絡み合うことで更に一段上の映画に仕上がっていると思った。
脚本も凄かった。ぎゅうぎゅう詰めなのによく整理されていて駆け足感は無く、むしろテンポが良くて観やすかった。あんな込み入った話をよく2時間尺に収められるなと感服した。収納上手な脚本家。
切れ味抜群なラストシーンのおかげで、まあまあ陰惨で誰も幸せにならない話なのに思いのほか爽快な気分で帰路につくことが出来た。
こうゆうパワフルな日本映画は久しぶりに観た気がする。大満足。