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The Human Surge 3(英題)
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『The Human Surge 3(英題)』に投稿された感想・評価

[] 70点

エドゥアルド・ウィリアムズ長編三作目。まぁ物語はあってないようなものなので慣れるまでは退屈で、前半はほぼ記憶なし。ただ後半で覚醒してたとこはマジで凄かった。森の真ん中に放置されたカメラが徐々に上昇しつつ回転し始め、最終的にバカみたいな速度で回り始めるのはネオ『中央地帯』という感じがした。『中央地帯』にはz軸並進運動はなかったので進化してる?続く小高い平原を仲間が歩くシーンは、歪みの少ない超広角レンズで撮ってるような感じの、前からきた道が左右に分かれて流れていくという奇妙な映像になっていて、実はステージが回転して分かれた道が先に見える道に繋がっているのではないかとすら思えるほど世界を閉鎖的にしていた。Insta360 Titanという360°カメラで撮ってるらしい(お値段224万円)。私も使ってみたいわ。もうちょっと短かったらもっと良かったんだがね。
4.3
世界各国の若者たちが歩き回るお話

前作『The Human Surge』では長回しなどの演出を用いることによって世界各国の現実とインターネットを接続させる試みを果たしていたが、本作では世界各国の現実すらも飛び越え、映画そのものがインターネット的な、サイケデリックなものに接続され変貌する瞬間を目の当たりにする。正直テーマ性自体は前作とさほど変わらなかったものの、やはり前作とは大きく異なる360°カメラを用いた撮影とそれによるサイケデリックな編集は前作を遥かに凌駕しており、現実と仮想空間の合間を生み出すことに成功していて驚いた。一体何なんだこれ......

何と言っても全編360°カメラを用いた映像が印象的。立体に広がる世界は平面的に描写され、地面、空、人間の身体などに歪みすら生じさせる。前半は世界各国にまたがりながら若者たちの他愛のない会話が続くものの、ほぼ終盤に位置する中盤のありえないほどの長回しとトリップを境に映画はサイケデリックなものに変貌する。雄大な自然の「現実」と合成、ノイズなどの「仮想」が接続される終盤の長回しは最早「変」と言うことしかできない......

テーマ自体もスタイルも前作と共通しているにも関わらずアプローチ方法を変えることで見たこともないような世界を生み出していた。面白くはないものの間違いなく強烈な映像体験であり、映像表現の革新という意味でも良かった。エドゥアルド・ウィリアムズ監督の現実の風景にインターネットを接続させるスタイル、かなり好きだな......
2.5
【この映画を観て体調を崩しました】
今年も恵比寿映像祭のシーズンがやってきた。今回はFilm Comment未配給ベスト2023にて1位に輝いた『ヒューマンサージ3』が上映される。Film Comment未配給ベストはカイエ・デュ・シネマやジョン・ウォーターズのベストとはまた一味違ったものがあり注目しているだけに有無を言わさず東京都写真美術館へ駆けつけた。結論から言おう。体調が悪くなりました。

我々が夢を見るとき、それは現実だと思い込む。しかし、思い通りに動かない足取り、鮮明ながらも随所に忍び寄る曖昧さに違和感を抱き「これは夢だ」と気づき目が醒める。そのような感覚を再現したような実験映画が『ヒューマンサージ3』である。浜辺を数名が歩いている。立ったまま寝ている人の存在が指摘されるが、目を凝らしてみてもそのようなものは見当たらない。潜入しているのだろうか?何をしているのだろうか?目的地は?得体の知れない足取りは、果物の形をした不思議な家が立ち並ぶ集落へと迷い込む。そこでは突然、人が倒れ、雷雨の瞬間が訪れ、再び彼は立ち上がる。マジックリアリズム的世界となっている。かと思えば、今度は中国の駅へとワープし、弘道主はフラフラと街中を歩き始める。

本作はGoProだろうか、湾曲した視界を用いて、現実を鮮明に捉えつつも現実ではない世界を提示する。撮影によるノイズが現実のリアルさを破壊し、湾曲した画が悪夢のような空間を生み出していく。ジャングルの中、ゆっくりとカメラが遷移していくが、暴走するように回転運動を始め、プレイステーションのゲームプレイのような空間へと弾き飛ばされる。平坦な道なのに遅々として進まないもどかしさの中で、空中浮遊する人、カメラの存在を認知し、異次元へと放り出される混沌の中で完全に酔い潰れてしまい、私は気分が随分と悪くなったのであった。

意図は分かるし、悪い映画だとは思わないが、トラウマ映画体験であった。

FILM COMMENT誌未配給映画ベスト2012~2023▼
https://note.com/chebunbun/n/n662f1130efc1