ありふれた教室なのに…
生徒と教師、生徒同士、教師同士での疑心暗鬼が渦巻く。
主人公の教師カーラ・ノヴァクは仕事に情熱を注いでいる。生徒への対応も適切で真摯に向き合っている。
ところが校内で頻発している盗難事件の学校側の対応に、カーラは不信感を覚え、そしてある行動をとる。
確かにやり方は間違っていたのかもしれないけれど、事態は予期せぬ方向へ。
生徒や保護者も巻き込んで、ドロ沼化していく。
袋小路に陥るカーラ。それでも、生徒のことを何よりも優先させ、守ろうとする。
叫び出したくなる気持ちは本当によく分かる。
鬱屈した感情を持った生徒たちと一緒に叫ぶシーンが印象的だった。
一切の小細工もない正統派ドラマ。
それなのに、全く目も離せない展開に脚本の秀逸さを感じる。
サスペンス的な要素もあり、全く身じろぎもせず見る。
答えの無い結末。
あまりに濃厚すぎて、暫く呆然としてしまった。