【台湾式ヤクザシャンプー】
Netflix新作、というか、台湾本国では本年7月に劇場公開済みとのこと。TIFFでも上映されたんですね。ギデンズ・コー体験は『怪怪怪怪物!』のみですが、あの密度を創れる人なら、と惹かれて、見てみた。
全体感としては、面白さ<悪ノリ、でした。だから二時間は長い。90分で充分だと思う。エンドロール最後のオフザケなんて、却って萎えた。1.5倍速がホント、助けになった。
美容師見習いがヤクザに惚れ込まれ、強制的に腕を上げてしまう…というプロットはメチャ面白く、演じるビビアン・ソンがメチャ可愛らしく、彼女のおかげで最後まで見切った。
『私の少女時代』で眼鏡っ娘JKだった彼女だよね!アッチでもメチャ可愛らしかった。いい女優さんに育って頂き、あざざます!…本作では、人物としては軽いキャラだけどね。
お話は、ノイズ多過ぎ。下半身放任主義な、ヒロインの家族など寄り道がオモシロイ所も多いが、ヒロインの髪切りスキル同様、もっと的確な長さにできると思った。
ヤクザ絡みのところはホントどうでもよくて、永久機関かと思うほど繰り返されてきたネタ。ラストも見え透いている。未体験の台湾フレーバー部分は勿論、興味深かったけれど。
掟より友情、という熱さを敷いているのはいいね。それがなければウンザリした。
見てよかったけれど、1.5倍速という箸で脂身を避けながら見ることになった。続編があるならこの密度で90分に、ショートカットしてほしい。
この前作『赤い糸 輪廻のひみつ』は見てみたくなりましたね。ビビアン出てるし。
<2023.12.30記>