ルイまる子

青春の反抗のルイまる子のレビュー・感想・評価

青春の反抗(2023年製作の映画)
4.2
台湾戒厳令解除後1994年、美術大学学生が保守的な体制に抗議、34日間のストを決行する。抑圧への不自由さに抵抗する2人の女性の表情と身体が全てを語る。英語のWho’ll stop the rain, #CreedenceClearwaterRevival の曲名が英題。邦題の「青春」とは若い不安定な一時期に、「反抗」とは大人に歯向かう事。この題名ちょっとアレじゃない?大人目線で馬鹿にしてないかな?本作は、保守的な体制や男中心社会の抑圧で言いたいことも言えない、息苦しい女性の日々や毎分毎秒の辛さを描いているのだから、その気持ちを汲み取った邦題をつけて欲しかったな。

そして、学生運動が主題ではない。しかも女性同士の愛が主題でもない。抑圧へのイライラが主題だと思うから、レズビアン描写は、余計だったかも。

東京国際映画祭2023年 9本目
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