初恋を巡る旅。
18才の初恋と、36才の現在が交差する、素敵なラブストーリー。
台湾人のジミーは、アルバイト先で、バックパッカーで4才上の日本人のアミと出会う。
可愛くて、天真爛漫で、ちょっと小悪魔なアミに恋をしたジミー。
バイクの2人乗りをして、夜景を見たり、映画を見に行ったり、色々な思い出を作る。
現代、来日したジミーは、日本への興味へのルーツ、アミへの思いを辿り、旅をしていく。
そこで、アミの現在を知るのだが。
舞台挨拶付き上演を見たのだけど、
青春の色は日本と台湾では、イメージが違うそうで、日本は青、台湾はオレンジ。
だから、アミの服や小物は青、ジミーの服はオレンジになっていて、この2人が一緒に、台湾の風景に溶け込んでいく。
アミが帰国するにあたり、2人でランタン祭りを見に行く。
初恋の終わり、結ばれる事はなかったが、とにかく美しいのだ。
前半の台湾での初恋物語から、
後半からまさかの展開へと進んでいく。
そこには、ジミーが知らなかったアミの事。
ベタと言ってしまえばそうなるが、
でも涙してしまった。
余命10年に比較されるだろう本作、
私は余命は泣けなかったが、
こちらは、静かな涙が溢れて仕方なかった。
何故アミは、ジミーの好意を受け止めなかったのか。
大好きだから、出来なかったのだ。
でもジミーは、この旅でアミへの気持ちを整理し、また新たに前進していく。
ラブストーリー、ロードムービー、
ちょっぴり秘密と、色々な要素のある映画。
忘れられない年上の人を演じる清原果耶。
ジミーのシュー・グァンハンは、現在30代で、18才を演じながら、彼よりも大人のお姉さんを違和感なく演じてる。
また、彼も見事に18才と36才を演じ分け、同一人物に見えない。
言葉だけでなく、表情で心の機微を表現させる2人の演技力が、
この作品を深く感動させる。
清原果耶は、藤井道人のミューズである。
そう思わせるほど、この作品での彼女は美しかった。
そして、その美しさを引き出したのは、シューグァンハンである。
いつまでも見ていたい2人だった。
この作品見たら、台湾に旅したくなる。今、震災で大変だけど、また訪れて、あの温かい人たちと触れ合いたくなる、そんな映画だ。
日台友好が、いつまでも続きますように。
