ルッキオ

清作の妻のルッキオのレビュー・感想・評価

清作の妻(1965年製作の映画)
4.1
一見百年前の村社会の話のようで、現代でも差別や偏見はなくなっていないわけで、そう考えたら普遍的な映画ではないだろうか。
不倫問題にごもっともな意見を述べるコメンテーターとか、SNSでの誹謗中傷とか、基本構造は変わらないんです。

逃げ場のないおカネさんのとる行動は幸せになる権利の主張なんですが、その代償はやっぱり大きすぎる。他人を傷つけて得る幸せが正解なのかは誰にも分かりません。
二人だけで生きることが決定されたかのような、村人すら近寄らないラストショット。もの哀しすぎます。
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