このレビューはネタバレを含みます
NYに暮らす、南米からの不法滞在移民である母子3人。母はウェイトレスとして働き、息子2人は語学学校に通いながら配達員をして家計を支えていた。ある日2人は学校でクロアチア人美女・クリスティンに出会い恋に落ちる。一方母は彼氏に新しいビジネスに誘われ…。
不法滞在、貧困、差別など様々な問題を抱えながら社会の片隅で暮らす人々。クリスティンとの出会ってから少しずつ狂っていく歯車、思ったよりハードな展開でびっくりしたけど、これは上手くいかないだろうなと思ったことは予想通り上手くいかない展開。
家族のことは愛しているけど駄目な選択をいつもしてしまう母。電車で配達に行ってしまったら儲けがなくなるだろうとか、衛生面とか、何も考えずに行き当たりばったり。そんな母にイライラしてしまった。
思春期の息子たちの前で彼氏とイチャイチャ、挙げ句の果てには、、あれは駄目だろう…。絶対ブリトー屋なんて上手くいかないだろうと思ったら案の定。色々と不衛生すぎて遅かれ早かれ廃業に追い込まれるだろうなと思ったけど、理由はそこじゃなかった。
クリスティンも案の定男の子金づるにされていた。刑務所にいる彼氏との電話でも怪しいなとは思っていたけど。人の恨みは買うもんじゃないね。クリスティンはそれなりに英語力もありそうだし、あまりためにならなさそうな語学学校に通わずに昼間働けば良かったのでは…なんて考えてしまった。色々理由はあるんだろうけど。
純粋で素直な兄弟だけが救いだった。今作が初めての演技経験だったそうで。ペルーに強制送還されてからどうなるのかハラハラしたけど、母も息子達も割とあっけらかんとしていた。あのラストは希望をもってよいのかな。
