TakahisaHarada

マイノリティ・リポートのTakahisaHaradaのレビュー・感想・評価

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)
3.8
未来が舞台の社会派寄りSF。犯罪予防局の刑事が自らの殺人を予知される展開が面白くて引き込まれる。アンダートン家の謎、プリコグの謎、アン・ライブリー、リオ・クロウとは誰なのか…サスペンス要素が尽きなくて目が離せないし、アクション要素もあって楽しい。

ラ・ジュテ、12モンキーズを思い浮かべるような、運命には抗えない的な話として観ていたけど、終盤に意志の力が勝ったりシステムの欠陥が証明されたりするところは違いだなと思った。
ジョンと息子ショーンの回想(どうやったら速く走れる?、クジラより長く息を止められる?)の内容が、ジョンの逃走劇にも活かされてるの良かった。

2054年を舞台にした未来描写もワクワク感があって良かった。犯罪予防局の端末のタッチインターフェース、スマート家電あたりは違和感がなくて、20年前に作られたと考えるとすごいなと思った。
ヨガの進化、シリアルの箱とか未来ギャグみたいなのもあって笑ったし、中盤出てきたスパイダーは気味悪くて印象に残った。