カタパルトスープレックス

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

3.8
前作で脚本を担当していたギル・キーナンがジェイソン・ライトマンに代わってメガホンを取った新しい「ゴーストバスターズ」シリーズの第二作目。

前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が激アツ胸アツの超絶傑作だったので「あれを超えるのはサスガに無理だろ」と最初っからそれほど期待していませんでした。エクトワンとマッケイナ・グレイスちゃんに活躍が観れればいいやと。

ところが前作超えはなかったけど、思った以上によかった。思った以上に「正しく80年代映画」している。あの頃の映画っていい意味で「ご都合主義」だったし「適当設定」だった。本作はそんな古き良き80年代映画の伝統をしっかり引き継いでいる。

スペングラー家がニューヨークでゴーストバスターズをやってるのは100歩譲っていい。でも、なんでポッドキャストやハッピーまでいるんだよ笑!そういう適当なご都合主義は好きだけど!クメイル・ナンジアニ演じる男が重要な鍵を握ってるんだけど、その設定も適当すぎるだろ!!!そういうの好きだけど!

そして、前作に引き続きシリーズ愛に満ちているのがいい。ウォルター・ペックが市長や図書館の幽霊が再登場したり。エクトワンに加えて新しいマシン「エクトシー」も登場。ガジェットが相変わらずよい。

本作は味が薄いと感じる人が多いだろうし、普通のエンターテイメント映画になってしまったと思う人も多いだろうと想像する。でも、「ゴーストバスターズ」シリーズって普通のエンターテイメント映画なんですよ。前作が例外的に良すぎただけ。ボクは普通のゴーストバスターズを断然支持しますよ。