ボギーパパ

ハンテッド 狩られる夜のボギーパパのレビュー・感想・評価

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)
2.8
劇場2024-19 熊P

ポスタービジュアル見るだけで、あゝ製作費が安そうだななんてわかる様になってきたのか、そして本当に安っぽいサスペンススリラーなのか、、、まぁそれを確認するためにも鑑賞。

結論から言うと確かに製作費は安そう。
それもそのはず、舞台は2ヶ所のみ。
①夫に嘘ついて同僚と不倫をきめ込んでいる安っぽいモーテルが1割
②田舎も田舎、山ん中にあるGS &コンビニが9割のほぼワンシチュエーション。うーむ
低予算ならでは。
そしてエンドロールで確認したが、出演者は10人。しかもほぼ知らない俳優さん、、、その上、主人公アリスの夫はスマホ上しか出てこない(?)から0.5人換算したいくらい。安い!
(もしかしたら実質9人なのかもしれないが、、、、)

予告編やレビューでも出ているが、舞台となるGSで突然射撃され、不倫相手なのか?も殺され、スマホも撃ち抜かれ、、、警察にも連絡できず、スナイパーに弄ばれる主人公アリス、といった構図。
その構図の中に現代アメリカの置かれている戦争、ワクチン問題含む陰謀論、分断、格差子どもや子を持つ親の問題などなどを詰め込んで、この凶行自体をミスリードして煙に巻こうとしているのか、、、
と勘繰りたくなってしまった点は予測通りやや安っぽい。

今作、諸々の不自然不可思議な点が多々あるし、どうやって?何のために?もかなりの部分が煙に巻かれている点はマイナス評価。
その上、犯人なんて誰でもいいじゃんって言われている様な作りも、手数が足らないと言うか、思わせぶりにしたい製作陣の立ち位置が今一つ納得できない。

粗探しになってしまったが、後半のある時点からのダメ、絶対!と思うパート以降は見応えがあった。
ラストゴアパートも力が入る。アリスよく頑張った!





以下蛇足。ネタバレ含む









コンビニという場所から諸々入手でき、アリスもスナイパーに知恵を絞ってよく立ち向かった。鎮痛剤もあったので大量に飲んで、瞬間接着剤も上手く使っての止血も見事。
また、運良くファーストエイドキットが有ったのだが、あそこは消毒をリステリンでやるとか、見せ方にひと工夫あっても良かったかな。

そして、それを言っちゃぁお終いよというのは承知した上で本当に不思議なのだが、あれだけ撃たれて大怪我しているのに消火器やら何やらを振り回したり、スナイパーに襲いかかったり出来るのだろうか?火事場の馬鹿力にしても少々現実離れが過ぎるのではないだろうか、、、
がどうしても評価をマイナス方向に向けてしまった。
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