2009年に逝去された天才舞踏家ピナ・バウシュ…長年の友人でもあったヴィム・ヴェンダース監督によって彼女の偉業を映像化…。
彼女の舞踏は『タンツテアター』と称し、ダンスと演劇の手法を取り入れた独自のスタイル…。
先ず、今作を観るに当たってフィル友様(ゴリアテさ〰︎ん)より紹介して頂いた『カフェ・ミュラー』を先に鑑賞…。
『カフェ・ミュラー』はピナ・バウシュと彼女の率いるヴッパタール舞踊団の演目…。
冒頭、女性が踊る行く手にある、椅子やテーブルを必死でどかしてゆく男性…(⁎˃ᴗ˂⁎)ƕ-ˀ̥ ˀ̥ ˀ̥ 何処かで見覚えが…。
そう!! アルモドバル監督作品『トーク・トゥ・ハー』の冒頭シーン…勿論、ピナ・バウシュご本人も出演されていました…そしてラストにも彼女の演目『炎のマズカル』が披露されます…当初は全くピナの存在が分からなかったので、改めて『トーク・トゥ・ハー』も再鑑賞!!
そしてようやく本題…今作はピナのこれまでの『カフェ・ミュラー』他3作品を映像化…ピナの死の淵を彷徨うような…その動きに吸い寄せられそう…また、劇場を飛び出して、モノレールの中や工場…森や庭園など自然の中でのソロパフォーマンスを繰り広げるダンサーたち…。他にもダンサーたちからのピナへのメッセージも織り込まれます…。
不思議とそれぞれのパフォーマンスのストーリーが頭の中に…きっと観る人の数だけ生まれるであろう様々なストーリー…。女性ダンサーの衣装もシンプルですが動きと共に裾が揺らめき、それも計算されたかのような優美な残像を残します…。
言葉に出来ない表現は確かにある
それがダンスの出発点
言葉では表せないものを想像することが大事なの
すべては言語と同じで読み取れるものよ
ー ピナ・バウシュ ー
そしてピナの言葉で1番好きなのは…
『踊りなさい、自らを見失わないように』
この言葉で多くのダンサーたちを開眼させ、素晴らしいパフォーマンスを創造してきたのです…。
ライヴで観ることが叶わなかったのはとても残念っს
アケルマン監督の作品も是非観たいです…❤︎*。
thanks to ; ゴリアテさ〰︎ん ☆。.:*・゜