老いた二人の男女が、通りを挟んで向かい側に住んでいる。二人は時折窓ごしに目が合うが、一度も会って話をしたことはない。そんな二人の関係に、ある日変化が訪れる。
ーー18歳、6月、帰り道。 雨の放課後。 慣れないながら、校門で光一を待ち伏せる夏美。 渡したい物があったのに、後輩から貰ったか知らないけど、そんな立派な花束持ってたら渡せないじゃん……。…
>>続きを読む初老の男がひとりで暮らしている。家族も、訪ねてくる人もいない。時間が止まったような家の中で、男は日々を過ごしている。ある日、男は夢を見た。夢の中で、ゲタの音が聞こえた。自分はこの音を知って…
>>続きを読む半年前に妻を亡くした初老の男性。定年を迎えた彼はある日、妻が世話をしていた年老いたイヌとの散歩に初めて出てみることにする。すると、その散歩道の行く先々には、町の人たちとの触れあいや景色など…
>>続きを読む人付き合いが苦手で不器用なフランは、会社と自宅を往復するだけの静かで平凡な日々を送っている。友達も恋人もおらず、唯一の楽しみといえば空想にふけること。それもちょっと変わった幻想的な“死”の…
>>続きを読む“遺灰は海にまいてほしい” 亡き友の最後の望みを叶えるため、弔いのドライブへ―。ロンドンの下町にあるパブに、うだつのあがらない3人の老人たち。カウンターに置かれたグラスの横には、1つの骨壺…
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