2010年公開の同名韓国映画の台湾リメイク。この世に未練を残して死んだ人の霊に取り憑かれる青年の姿を描いている。
幽霊が題材だけど、テイストはコメディ。終盤のどんでん返しを鮮やかにするために、登場する4人の霊に「質問された事以外は喋らない」という強引な設定を加えた事で、会話劇としての魅力が犠牲になっていた韓国版に比べて、この台湾リメイクは会話も自然で、中国圏お得意の幽霊コメディとしてがっつり楽しめる。
そして、コメディとして豊かになった事で、韓国版の更に原典と思われる、ロバート・ダウニー・Jr主演の名作「愛が微笑む時」('93年)のテイストに近くなったとも感じる。僕は韓国版よりこの台湾リメイクの方が断然好きだ。