✨2024年51本目✨👍
全国拡大公開の前に、いち早く波に乗らねばとロサにて鑑賞。満員です。
インディーズ映画の親近感と映画愛に溢れたスタッフや役者達に支えられた無駄のない最高ムービーは、時代の移り変わりによる"置いてきぼり"の人々をメタ的に捉え、その選択が間違っていないんだと背中を押してくれるような最高の映画に仕上がっています。
実際にこの映画はさらなるファンを獲得していくはずだし、時代劇への興味やインディーズ映画への興味を高めてくれる起爆剤となり、日本映画の救世主となってくれることは間違いないだろう。そう切に願いたい。
この映画の良いところは優しい世界を提供してくれるところ。周りから認めてもらえる居心地の良い空間の中で、本来の自分を忘れ、自分のしていることが意味のあることなのかと自問自答してしまう瞬間や葛藤があり思い悩むことがある。高坂の侍としての信念が、まさに目立たずとも映画作りを本気で取り組む映画人と重なり、そしてそれを優しく見守る視聴者としての我々が存在している。
そうしてまさにヒットへと導かれている現実に胸を打たれてしまうのである。
コメディシーンがたくさんある中で、ホロリと涙してしまうような良い意味で人情物のプロットはどこか新喜劇を見ているかのようで、嫌いな人いないんじゃないかと思えるおすすめしたくなる映画である。
しかし、高坂と風見のラストの本身での決戦のシーンでは、見たこともないほどの対峙をする"間"を映し出すシーンがあって、かなり挑戦的な場面もあり工夫がある。
劇中で端役で努力をするもの達は、スターダムへと駆け上がらんと努力をしている。それがまさにいま現実でも注目を浴びようとしている。努力が身を結ばれる瞬間。便利な言葉を使わせてください。とてつもなくエモいです。