カトキチ

空飛ぶゆうれい船のカトキチのレビュー・感想・評価

空飛ぶゆうれい船(1969年製作の映画)
5.0
ホラー的な描写から、怪獣映画、政治、SF、ミステリー、フェイク、家族愛、ヒーロー、スカイアクションと様々な要素が絡み、マジョリティの悪とマイノリティの正義という重要な要素を60分の中にギッチリと詰め込んだ傑作アニメ。どの程度元ネタとして使ってるか不明だが『マタンゴ』や『美女と液体人間』などの怪奇SF映画と怪獣映画をベースに、『宇宙戦艦ヤマト』と『海底二万マイル』がつめこまれている。架空のボアジュースを飲むと中毒になるというのは食品偽装や中国のギョウザ問題を予感させるようでおもしろい。それだけでなく、正義とは何か?一体何が悪で何が正義なのか?という問題にまで深く踏み込んでいく。再評価が望まれる一本だ。
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