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ブリックレイヤーのMrOwlのレビュー・感想・評価

ブリックレイヤー(2023年製作の映画)
3.5
面白かったです。思っていた以上にアクションが激しく、多かったですね。CIAに関わる物語なのですが、スパイ映画というよりは、スパイアクション映画、に分類される感じです。007、ミッションインポッシブル、ボーンシリーズに近いと思ってもらえるとイメージしやすいかと。裏切りのサーカス(ゲイリー・オールドマン)、クーリエ:最高機密の運び屋(カンバーバッチ)を想定していくと、ギャップが大きくなります笑。
元CIAの凄腕エージェントだったヴェイルは、レンガ職人(Bricklayer)として仕事をしていますが、ギリシャでアメリカ政府に批判的な報道をしている女性記者が遺体で発見された事件をきっかけにCIAから呼び出しがかかります。ヴェイルを演じるのは、アーロン・エッカートで。映画の公式サイトから引用すると06年に『サンキュー・スモーキング』でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートを果たした演技派として知られながら、近年は『エンド・オブ・ホワイトハウス』、『ダークナイト』、『世界侵略 ロサンゼルス決戦』、『ザ・コア』などのアクション大作で次々とメインキャストを務めている俳優さんです。ダークナイトでは、トゥーフェイスとして、エンド・オブ・ホワイトハウスでは大統領役でしたね。自分は「世界侵略 ロサンゼルス決戦」でのナンツ曹長役が好きです。本作の監督は「ダイ・ハード2」の監督でもあるレニー・ハーリンなので、アクションが派手なのは妙に納得しました笑。観てから知ったのですが、プロデューサーにエンド・オブ・ホワイトハウスでも共演したジェラルド・バトラーが入っていたんですね。共演ではない形でのタッグというのも良いですね。物語の舞台もあまり馴染みのないギリシャというのも新鮮でした。相棒となるCIAの有能な若手のケイト役のニーナ・ドブレフさんも良かったです。ブルガリアのソフィア出身のカナダの女優、モデルとのこと。アクションにも対応していたので今後も活躍するかもしれませんね。スパイアクション映画としては見応えのある作品かと思います。ただアクションの比重が大きいので、物語や人物造形はやや凡庸かも。
なお、本作は元・FBIという経歴を持つ小説家のポール・リンゼイが「ノア・ボイド」名義で発表した小説『脅迫』(The Bricklayer)をレニー・ハーリン監督、アーロン・エッカート主演で映画化したとのことで「脅迫」読んでたんですが、記憶が残ってないことや脚色されていることもあり全く気が付きませんでした笑。
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