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フェルメール The Greatest Exhibition-アート・オン・スクリーン特別編-のtottsunのレビュー・感想・評価

3.9
「フェルメール The Greatest Exhibition -アート・オン・スクリーン特別編-」🎬10
日本でもファンの多い、オランダを代表する17世紀の画家ヨハネス・フェルメール。2023年の2月から6月にかけて、オランダ・アムステルダム国立美術館で、現存する28のフェルメール作品が世界中から集められた史上最大規模の「フェルメール展」が開催され、65万人を動員した。本作では、その「フェルメール展」に展示された作品の数々を、美術館館長やキュレーターらによる作品解説を交えてひも解き、最新の研究によって明らかになったフェルメールの手法などから、より深く作品を知り、ディテールまで堪能することができる。
芸術に関してはそこまで詳しい訳ではない…山田五郎のYouTubeをちょこちょこ見るのにハマってる程度。そんなレベルだけど映画館で予告を見た時にとても気に入り、絶対見ようと思った。
一般2500円均一とのことだったので、事前にムビチケを購入して鑑賞。
ドキュメンタリーではあるんだけど、普通の映画ではなくて松竹ブロードウェイシネマの芸術版のような感じ?
「美の巨人たち」のような芸術番組の特別編のような感じで93分という短さで見やすい。
フェルメールは他の画家と比べて逸話などもほとんど残っておらず、今作でも「〜だろう」というような仮定が多く真相はかなり謎に包まれているようだ。
フェルメールって室内で過ごす人(女性のイメージ強い)しか描いてないのかと思ったら、風景画も冒頭に紹介されて驚いた。
「デルフトの小道」と「デルフトの眺望」
普通の風景画にも見えるけど、見てみると彼らしいこだわりがたくさん詰まっていてとても素敵だった。
映画の中でも言及されていたけど、フェルメールの絵はその瞬間をこちら側が覗き見したかのような切り取り方が印象的で扱う対象も、行動の何気ない瞬間を切り取ってるからリアルで好き。
今まではその人物にしか目が向いてなかったんだけど、しっかりみると背景の壁に掲げられてる絵や机の上に掛けられているクロス、パンたちまでもが丁寧に描かれていたんだと今日気づきをもらえた。
欲を言うとね、映画館で見た予告ではもっと最新技術のカメラなんかを使って彼の筆致や描き方に迫る!的なイメージだったからそこは少し残念だったかな。
私的には☆☆☆.9かな。
他の画家のやつもあるならぜひ日本でも公開して欲しいな。
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