ゆかちん

スーパーの女のゆかちんのレビュー・感想・評価

スーパーの女(1996年製作の映画)
2.9
痛快痛快♪
楽しく見れた♪

1996年の作品で、ベテラン俳優陣が皆さん若い!笑

2000年の雪印集団食中毒事件をはじめ大規模な食品事故を機に社会的関心が高まった産地偽装などの食品偽装問題や食の安全といったテーマを、その数年前に既に描いていたという先見の明。

そして、最後にまさかのトラックのカーチェイスがあってアクション要素あるんかってのも面白かった笑



スーパー“正直屋”の専務・小林五郎(津川雅彦)は、商品も売れず、店員も覇気がなく困り果てていた。
ある日、五郎はライバル店へ調査に出向いたところ、偶然幼馴染みの井上花子(宮本信子)と再会する。
五郎はスーパー好きである花子の鋭い視点を買って、花子を正直屋で雇う。
花子は早速問題の解決に取りかかるが、プライドだけは高い職人たちの協力を得られず苦労する。
それでもめげない花子は的確な改善策を提案し成果を上げ始めるのだが……。



大型チェーンのスーパーではなく、店舗ごとのスーパー。
今は大型チェーンかコンビニしか見ない気がするから、こういう個人のスーパーて、スーパーが広まってきた時期だからなのかな。
それか、私が大阪市に住んでるからなのだろうか。


スーパーの誤魔化しにヒエエっとなる。

変色した肉を赤い蛍光灯でごまかす/売れ残りの食品をパックし直して新しい日付で売る(通称:リパック)/輸入牛を和牛として売る/前日の売れ残った惣菜を翌日の弁当に入れる…など。


実際行われてたんやろな〜。
今も行われてるんやろか。。


そういう問題提示もありつつ、ストーリーはいたってシンプル。


あくどいライバルスーパーに負けじと、花子が中心になって内側から変化していったスーパーのサクセスストーリー。


主人公花子の快活さコミュ力、人を巻き込む力が凄い。

あと、この作品いいなて思ったのは、花子だけがスーパーの再建に寄与したのではなく、花子に感化されて従業員それぞれが自ら進んで良いスーパーにするために研究したり努力したりした描写があること。
野菜の切り方とかを色々研究するシーンとかいいなーってなった。

組織って、1人のスーパープレイヤーがいるだけでは回らないもんね。
個々が自ら進んでプレイするようになるのが一番理想。

ダメダメ専務の五郎さん、いいように利用されたりいい加減だったりするけど、最後の砦になり、スーパーの身売りを防ぐ努力はする。



出てくる俳優さんたちが知ってる人ばかりで面白かった!


人と人がいい影響を及ぼしあうのは、気持ちいいね。


最後のカーチェイス、割とハリウッドばりやった笑。
スタントの人たちすごいなw


伊丹十三、名前は知ってたけど、なるほどねーてなった。


全体的に漂う平成感も良かった笑
ゆかちん

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