Masato

わたしの心のなかのMasatoのレビュー・感想・評価

わたしの心のなか(2024年製作の映画)
4.7

特別支援学級にいる脳性まひの少女が6年生の学級に参加することになる。青春ドラマ。実際に脳性まひの子が演じていることで話題となった作品。

とても素晴らしかった。全人類が見るべき。奇をてらうこともなく、真っ直ぐなComing of Ageモノだからこそ、障碍を持つことの苦悩と接することになる周囲の人間たちのドラマが明快に描かれている。喋れなくても、心のなかに言葉が溢れている。したいことができないことだらけでも、諦めない。その強さに感動した。

たくさん感動してしまったが、絶対にこれを娯楽消費に留めることだけはしないようにしなければならない。どんな人間であれ画一的な扱いはせず、相手がどんなふうに接してほしいか尊重するということ。気味悪がったり哀れに思ってもそれはあなたの問題。ステレオタイプな扱いはマイクロアグレッションを生むということ。理解と尊重。ずっと心に留めておきたい。
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