メイズ・ランナー、三部作の完結作。砂漠の迷宮が思ったよりもヒットしなかったせいか、本国でもメイズ・ランナーという名前が強調され、迷路要素はもうないのにあるように見せかけている露骨なジャケ詐欺が酷い。
でもいつも通り面白かった。ポストアポカリプスから戦争アクションに様変わり。迷路要素はないものの毎作コンセプトを変えて新鮮味があるのは良く考えられている。どの作品のコンセプトも人気のジャンルで今作の銃撃戦多めのアクションも良かった。推定65Mと規模感のわりに予算が少なくてVFX出身のウェス・ボールの手腕が光っている。
3作品通して、選ばれた人を犠牲にしてその屍の上に平和な街をつくるというのと、誰しもが実験体にならず迫害を受けずに危険を覚悟で生きていく対立となるが、WCKDはヒールではあるものの良い塩梅でバランスが良いから楽しい。日本人はWCKDに賛同する人が多そう。