JunichiOoya

戦雲 いくさふむのJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)
3.5
実はこの映画を見た数日前、同じ映画館で舞台挨拶があった折の三上智恵さんをロビーでお見かけして。偶然目が合ったものだから「お疲れさまでした」とお声がけさせていただいた。表情はいつもの力漲るそれだったのだけれど、足首を怪我なさって松葉杖を使う彼女は少し疲れが見えた気がした。(想い過ごしですけど、多分)

今回は与那国で進駐(不適切表現かしら?)してきた自衛隊(隊員と家族)と共存しつつミサイル配備に否を唱える人たちの描写がメイン。

そこには圧倒的被害者というだけではない、やるせない本音もきっちり捉えられていて、これまでの『標的』『スパイ』『戦場ぬ』とは少し方向性が変わってきた印象。

「やさしさ」などという不埒な言い方はしないし、もちろん「弱さ」の表出であろうはずもない。
これまで以上に地に足がつき、覚悟と信念がより揺らぎのないものへと変化している、そんな気配を感じたのだけれど。
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