ひば

オーメン:ザ・ファーストのひばのレビュー・感想・評価

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)
4.5
始まってすぐ来なきゃよかった思った、オープニング怖すぎて目と耳を閉じてました。あぁ手腕がありますねと…これあのオマージュやるつもりだろ!と怯えてたらそれを上回る恐怖だった。オープニングが一番怖かったです。映像にしても静止画にしても怖い。ボッシュート型で家に帰れるシステムあったら押した。わたしはホラー映画経験を重ねて得た勇敢さの実績があるので帰るわけにはいかなかった。オープニングでふるいにかけるのやめてください。エンドロールでポツポツ帰ってく人を目に帰らないでくれ明かりがついたら一人は嫌だ帰らないでくれ祈願。きちんと観客に休息を与え緩急をつけつつ全部ぎっしり怖いじゃん。観客が画面の黒を数十秒眺める時間、今考えたら謎だけど怖いねあの描写。
ストーリーはわりと『ブラックサン』だけどよりたちが悪い。女性の苦しみとそこに女性が加担する現実を、一滴の幻想を加えより凶悪に恐ろしく見せつけられ圧倒されました。見捨てられる、見切りをつけられる恐怖が凄まじい。内側の人間に対する支配欲所有欲と外側の人間に対する無頓着さ双方が暴力性を持っている。性と生のバイナリーにこれでもかと執着する様子がいやすぎる。これからも追っていきたい監督ですね。
チャールズダンス氏の微笑みと着飾ったネルタイガーフリーちゃんが寝台に乗せられ髪の毛がばーっと垂れてるシーンが気に入ってます。蜘蛛を模した髪の毛や窓の影もおしゃれ。頭下げろのシーンも。光が恐ろしいと感じさせる唯一の場で抜群にうまい使い方だった。ここにきてラニスター家(タイウィン公とミアセラちゃん)が集合したのなに?????
パンフレットが写真より文字が多く満足。主演の長いインタビューもある。正直パンチのあるあれこれの写真が見たかったけどこれで良いです
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