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ロードハウス/孤独の街のMASHのレビュー・感想・評価

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)
3.0
オリジナル版が個人的には結構微妙だったので、あまり期待しないで鑑賞。結果としてそれでちょうど良かったなという感じ。ジェイク・ギレンホール主演だからといって良質なアクション映画を期待するとガッカリするかもしれないが、ポップコーンムービーとしては適度な出来。

主人公のバックグラウンドや性格がオリジナル版より少しだけ明確になり、かつ映画全体もくだけた感じに。ただ、それ故に治安の悪い酒場の用心棒を任されるというメインストーリーに違和感が出てきている。酒場の治安の悪さが非常に中途半端。なぜ酒場が南国風なのかも謎。

ストーリーはオリジナル版と同じくらい印象に残らない。一応町の腐敗とか金持ちの土地買収計画とかあるものの、そこら辺はなんならオリジナル版より印象は薄い。主人公も元UFC選手というバックグラウンドが付け足され、回想シーンなどもあるものの、キャラに一貫性はない。ジェイク・ギレンホールがこのキャラと脚本から頑張って何かを引き出そうとしてるが、むしろそれがよりキャラの印象をボヤッとさせている。

逆にコナー・マクレガーが出るシーンは全部面白かった。彼が演じるノックスの初登場シーンは笑えたほど。元UFC選手の彼の俳優デビューとなった今作。本人の暴れん坊的なパーソナリティを活かしており、この映画の軽さにフィットしている。存在感や喧嘩アクションは言わずもがな、割と演技も悪くない。今後他のアクション映画でも重宝されそう。

2015年に元UFC王者であり、WWEでもベルトを持ったことのあるロンダ・ラウジーが主演でリメイクされる予定だったらしい。元が良くない方向でマッチョな映画だったのもあり、女性主人公にするというアイデアは良かったと思うが、残念ながら没に。個人的にはそっちの方が観たかったかも。

結局2024年にジェイク・ギレンホール主演されたわけだが、コナー・マクレガーの俳優デビュー以外の印象は薄い映画に(あと序盤の絶妙にだらしない体のポスト・マローン)。オリジナル版よりアクションも現代的になり観やすいことは確かだが、オリジナル版の方が良くも悪くもインパクトはあったかも。
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