元々行動派だったんだろうけど21歳で悩みを映画にし完成させるのは凄いし、居ても立っても居られないその気持ちはとても分かる。
面白かったし興味深かった。特に記事を書いた記者を引っ張り出し、元大統領信者に言及するあたり。それでも事件への冷静な視点はあるのかと終始疑問に思う。彼女たちはマスコミの報道が全てだし、罪を犯した人はもう二度と復帰できないのかという視野狭窄を感じた。ここらへんはオタク気質を持つか持たないかで感じ方は変わるのだろう。
しかし、観ているうちに合点がいった。これはオタクと推しの法的に保護されない「契約」の話なのだ。時間と金を使うのだから彼女たちのアイドル(偶像)であるべきで、それを不履行されたら怒るでしょう、という話。そしてその時は冷めてしまうのだけど次の偶像を探すのがオタクの性。徴兵制があり、縦の関係が厳しい国なので、日本と同じようで微妙に何かが違う気もする(良い大学に入って親孝行しろよ!など)推し活の「痛み分け」を興味深く見せてくれる映画だった。