原作が好きで映画を観に行った者です
実は原作は1巻だけ読み、あとあらすじだけ
読んだのですが、なんだか信じられないくらいエモいような苦しいような話で、でもそれがとても好きで、やっと映画を見られました
なんでしょうか、新時代を感じさせるような
とても美しい作画、
光や表情を、こんなふうに描いた
漫画原作の映画って、なかったんじゃないかと思うくらい、とてもまばゆい作品でした
電車の中で後光からさす光が
当たる顔の輪郭、
走っている時の繊細さと雑さを
織り交ぜた臨場感のある様子、
人が夢中になった時ぼんやりしている時の
口をぽかんと開けた表情、
どれも人間の営みで見尽くしたようなものが
アニメーションになって美しく描かれ、
この物語をより強さと儚さを持つ
青春物語にしているように感じました
京本が死んだ後、ふたりの人生を
もう一度やり直して
いくところに、とても勇気づけられます
現実は変えられないし、どう亡くなった人を
受け入れていくのか
これからもずっと向き合い続ける問題を
とても良い形で描いていると思いました
4コマ漫画で時を超えるというのが、
最初の出会いの回収も相成って
とても良かったです
河合優実さん、てっきり京本なのかと思ってたら、藤野だった!と最後びっくりしました
というくらい、声を担当したおふたりも
良かったです